前書
今日はトイレのお話です。
中々デリケートな話で、災害時にニュースでも具体的出ない内容です。
間もなく26年前になる阪神淡路大震災の時にも、このトイレ問題がありました。
我が家のマンションの時は、その日の午後から電気が復旧したので、マンションの貯水槽にある水だけは使用出来てトイレも流せた記憶があります。
その後の記憶があまり残っていないのですが、貯水槽がなくなると困るからと少しずつ、隣の小学校にグランドにきた自衛隊の給水車に、当日1年生だった娘と貰いに行った記憶が少し残っています。
当日と今では、住む場所もトイレ自体の形態も違っているので、きっとあの時と同じように出来ないと思います。
トイレが使えない状況とは?
- 断水 水が出ないので用を足した後流すことが出来ません。
- 停電 マンションでは各家庭に水を供給する為のポンプは電気で動いているので停電では水が出ません。
最近のトイレは電気で動いているので、停電では動かないので、水も流すことが出来ません。 - トイレが故障
- トイレの工事
下の写真は先日マンション給水管の全戸一斉取替の大規模修繕時の我が家のトイレです。
古い給水管はそのままに、新しい位置に新しい給水管を這わしていく作業で便器が取り外されました。
便器自体がないので、トイレに行けなくなりました。
この時は、作業する方はお昼休憩の時に、町内会の公民館のトイレまで走りました。
それとは別に工事で断水をした時には、便器はあっても水が出ない状況でしたので、工事の方がこれを下さいました。
ということで試してみました!
実際にトイレ凝固剤を使ってみる
まずは45ℓのゴミ袋を1枚セットします。
便器の中には水が溜まっているので、このままで用を足してゴミ袋を持ち上げと濡れているので、大変な事になります。
この上にもう1枚同じゴミ袋を被せて準備オッケーになります。
凝固剤の種類によって、用を足すより先に入れておくモノと後入れがあります。
まずは平常時に、どちらかのバージョンなのか?
予め確認すること、知っておくことが、もしもの時にも慌てずにすみそうです。
夕方暗くなり始めた時に、停電になってしまうとトイレなんて暗いです。
その中で、凝固剤を初めて使用することになったら、間違ってしまうといけませね。
その地域の大規模停電だと、家の近くの公共トイレも使用出来ないかもしれないし、夜になると閉まってしまうかも知れません。
平常時凝固剤の練習をしておくってとても大事だと思いました。
今回は普通に用を足して、凝固剤を入れてゴミ袋を取って、固く結ぶだけの作業でした。
他人のモノをどうこうするのではなく、自分のモノですから怖がらずに、恐れずにできました。
セミナーの中では、ゴミ袋にペットボトルに入れた水を入れて凝固剤を入れてどう変化するのか?
皆さんに見てもらっています。
あっという間に固まること!
その固まり具合を触って感触を確認して貰っています。
グミとかスライムみたいな感じです。
ポイントはゴミ袋は中の透けない真っ黒がいいです。
その後お住まいの地域のゴミ袋に入れて燃えるゴミの日に出せばいいのですが、
災害時には中々ごみ収集はこないので、しばらくは自宅の中のどこかに保管しておかないなりません。
その場所をどうするのか?も予め考えておくといいですね。
以前はお風呂にお水を貯めておいて用を足した後にバケツにお水を汲んでトイレまで行って、便器に流してという考えがありましたが、現在ではあまりオススメ出来ない状況です。
大規模災害時には、上下水道が被災していて稼働出来ない。
マンションでは階下へ繋がっている排水管が壊れてしまって漏水していまう危険性があるからです。
又は便器のタンクの中にお水を入れるのは、メーカーが容認していない事もあります。
充分に確認してください。
便器に流すお水の量って結構沢山です。毎回そうするには、沢山の水を給水車に貰いに行かなければならないし、毎回バケツで流す必要もあり、身体的に大変ですね。
だったら、凝固剤使用の方が楽な気がします。
紙パンツやオムツはどうなんだろう?
最近セミナー参加者の方の体験談として、最近格段に進歩した、高齢者用のパンツ型紙オムツの中で用を足す実験をされた方がいました。
その方いわく・・・・
平気だったと・・・
一度試してみないといけないかな?
種類が沢山出ていますね。
でも、便器が壊れていなくて、水が出なくて流せないだけなら、凝固剤使用でいつも通りの平常時に近いやり方で用を足す方がいいのではないかしら?って思います。
わざわざ、日頃絶対にしないやり方であること。
断水時はお風呂も入れないので衛生的にどうかな?
菌が入って膀胱炎とかになりそうな気がします。
又この紙オムツも、排泄物でずっしり重くカサが増えたモノをやはりゴミ袋に入れてしっかりと結び、保管が必要ですね。
ゴミ袋は、薄いモノでは、すぐ破れたりさけたりして中が出てしまうこと怖いです。
少し値段が高めでも厚みのあるモノを購入した方がいいのではないでしょうか?
衛生用品関係は、ソファーの座面下の収納スペースに入れています。
ゴミ袋も多いめに必要です。
臭い問題があると思うので、なるべく重ねて袋に入れなければならないと思うからです。
その臭い問題は、介護用品売り場に解決しそうなモノが沢山売られていますので
日頃はいかないエリアかも知れませんが、防災備蓄視点で見つけるのもいいです。
防災専用よりは少しリーズナブルだと思います。
災害時も当たり前にトイレにいきたくなります。
遠くまで探していけません。
災害時にも便器が壊れていなければ凝固剤使用で乗り切れるように普段の平常に練習しておくのは一番だと思います。
それが防災備蓄の第一歩ですね。
凝固剤の数はどれくらい必要なのか?
ポイント
実際は決まりはありません。なぜなら、その人によって1日にトイレに行く回数は違うからです。
その日の体調や気温によっても、回数は変わるでしょう。
だから本当に必要な数は、足りなくて困らない数
もしもの時にも困らない数を割り出して防災備蓄の中に用意しておくのがいいと思います。
トイレットペーパーも備蓄が必要
せっかく凝固剤も準備して、自宅の便器も使用可能だし
でも!!!!
トイレットペーパーがなくなった!!
って事がないように、在庫管理は徹底してくださいね。
もしもに備える!
大規模災害時にはお店が潰れた。
交通インフラが止まり、商品供給がなくなった。
店頭から消えた。
インターネットでポチしても、商品が届かない。
ありえます。
いつでも、好きな時に好きなだけ買える保障はありません。
防災備蓄はその為に必要なものです。
自助で乗り切りましょう!!